ZABBIXを活用したネットワーク監視

今日は弊社で利用しているネットワーク監視ツールであるZABBIX(ザビックス)についてご紹介します。

こんにちは。ブログ担当のすずシーサーです。

☆この記事を読むとわかること☆

ZABBIXについて
ZABBIXで出来ること
 〇地図やフロアマップを使った視覚的な監視
 〇監視対象を一覧で表示
 〇SNMPによるデータの蓄積
 〇過去の障害履歴も閲覧可能
 〇故障時はアラートでメール通知
ZABBIXの活用例
最後に…


【ZABBIXについて】

ZABBIX(ザビックス)は無料で使えるネットワーク監視ツールです。Linux系のOSにインストールして利用することが可能です。そのため、ハードウェア(PC)さえ準備すれば誰でも利用することが可能です。OS系の知識がない人はアプライアンス製品を購入するのも選択肢の一つです。

弊社ではRaspberry Pi(ラズベリーパイ)にZABBIXをインストールして利用しています。Raspberry Piであれば、本体を2万円くらいで揃えることが可能なため安価に調達することが可能です。しかし組み込み系の知識とOS系の知識が必要になります。

アプライアンス製品の場合はすでにインストール済みのため、購入してすぐに利用することができます。また、サポートもついていますので初めての人でも安心です。価格は10万円から(サポート費用別途)となります。


【ZABBIXで出来ること】

ZABBIXはネットワークにつながっている機器のPingによる死活監視、SNMPを利用した機器状態などのログを保存することができます。ZABBIXの管理画面にはブラウザからログインすることができますので、同じネットワークにつながっていればどのパソコンからでもアクセス可能です。システム管理者が居る場合は、大きいモニターにZABBIXの画面を常時表示してネットワークの監視を行うといった使い方もできます。

・地図やフロアマップを使った視覚的な監視

弊社では自社内の機器監視以外にもお客様先のルーターも監視しています。そのため地図にお客様拠点を表示して、どこのお客様先で不具合が発生しているかが一目で分かるようになっています。もちろん死活監視の拠点が増えれば、県全体の地図だけではなく、市町村ごとに地図を作成するといったことも可能です。

また、地図に表示されている監視拠点のアイコンをクリックすることで、その拠点のフロアマップを表示することもでき、どのフロアのどの機器が故障しているかの確認も一目で出来るため、現地で対応する際の準備も非常に簡単です。

・監視対象を一覧で表示

監視対象はホストと呼ばれるページで一括で表示することが可能です。このページで、監視機器を登録し、Ping監視なのか、SNMP監視なのか設定することができます。同じネットワーク内に設置している機器に関しましては、SNMPで情報を取得することができますので、より詳細な情報を取得することができます。

お客様先のルーターの監視の際は、グローバルIPアドレスまたはDDNS宛てにPingによる死活監視を行っております。これにより通信断が発生した際にはメールでアラートを飛ばし、すぐに対応することが可能です。

・SNMPによるデータの蓄積

ZABBIXではSNMPでネットワーク機器のデータを取得することができますので、機器の通信状況や機器温度、トラフィック、メモリ使用率、CPU使用率など細かな数値をグラフで表示することが可能です。データの蓄積についてはZABBIX本体のディスク容量によって異なります。データが増えるほど動作が重たくなりますので、弊社ではあまり長期間のデータは取得しないようにしています。

・過去の障害履歴も閲覧可能

データが残っている期間内であれば、過去に遡ってどのような不具合がどの機器で、何回発生したのか後から確認することが可能です。これにより長期的に発生する不具合に関しても関連性を見つけることができるため、不具合発生の原因究明に利用することができます。

・故障時はアラートでメール通知

障害発生時にはアラートメールを通知することができます。これによりZABBIXの画面を見ていなくても不具合の発生に気付くことが可能です。弊社ではさらにメールと社内チャットアプリを連携しており、メールが届いたら社内チャットアプリからスマホに通知を送るようにしております。

不具合発生時メール内容

また、障害が復旧した際にもメール通知を送ることが可能です。例えば一時的な停電によりオフラインになっていた機器が、復電によりオンラインに戻った際に復旧したことを確認することができます。復旧時メールでは復旧までの時間を表示することも可能です。

復旧時メール内容


【ZABBIXの活用例】

ZABBIXは監視端末が増えれば増えるほど活用したほうが便利なシステムです。その代わり機器の登録やマップの作りこみなどは時間がかかってしまいますが、事前準備さえしておけば不具合発生時にすぐに対応することが可能なため、ネットワークの監視が必須の拠点では活用をお勧めしております。

例えば、ホテルのネットワーク、オフィスビル内のネットワーク、商業施設のネットワークなど端末数が多い拠点では死活監視及び端末の設置場所の把握が重要になってきます。

また、端末数が多い拠点でのZABBIXの利用の際はアプライアンス製品をお勧めしております。万一本体故障した場合でもデータの復旧の可能性が高いためです。

ZABBIXデータの保存にはデータベースを利用していますので、データ復旧の際にデータベース操作が必要となり、結構な時間と労力を費やします。そのため弊社ではデータの蓄積がメインではなく死活監視でのみ利用しているので安価なRaspberry Piを活用しています。そのため、お客様先へZABBIXを納める際はアプライアンス製品を提案しております。


【最後に…】

いかがでしたでしょうか。ZABBIXによるネットワーク死活監視が便利なことがお分かりいただけたかと思います。弊社ではネットワーク構築、保守、メンテナンスを行っております。沖縄県内でネットワーク保守業者をお探しのお客様は、お気軽にお問合せください。

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