機器の中を分解清掃して長持ち&性能アップ!?

今回はネットワークビデオレコーダーのレコーダー内部を清掃しましたので、その様子をご紹介します。

こんにちは。ブログ担当のすずシーサーです。

☆この記事を読むとわかること☆

機器を長年利用するとどうなる?
清掃のポイント
清掃するとこうなります!
最後に…


【機器を長年利用するとどうなる?】

パソコンや通信機器には、基盤やチップを冷却するためのファンが備わっています。ファンは外の空気を取り込んで、中のチップを冷やし、熱を持った空気を排出します。その流れで一緒に空気中にある埃を機器の中に取り込むことになります。

その埃がたまると、ファンの目詰まりによって冷却に必要な空気が取り込めなくなる、あるいは基盤に埃が付着し冷却効率が落ちてオーバーヒートが発生し、機器の性能がフルに発揮できず動作が遅くなったりすることがあります。また、基盤に埃が付着したことがきっかけで基盤内部でショートが発生し、機器の故障や火災の原因につながる恐れもあります。


【清掃のポイント】

弊社では保守メンテナンス時や機器の増設の際に、必要に応じて分解清掃を行っております。機器の設置環境にもよりますが、大体3~4年利用すると本体内部に埃がたまるようになります。その際は、分解して清掃することになるのですが、注意するポイントがいくつかあります。

【分解清掃の注意点】

・機器を分解すると保障対象外になる場合がある
・内部に高電圧機器があり感電する恐れがある
・清掃時に中の基板などを破損する恐れがある
・組み立て手順を忘れて、戻せなくなる場合がある

一番重要なポイントは、分解すると保障対象外になるケースがあります。保障に関する記述は機器の取扱説明書に記載がある場合と、本体に封印シールが張られており、それがはがれると保障対象外になるパターンがあります。そのような場合は、保証切れやメーカーサポート終了後などに機器のリプレイスまでのつなぎのために、分解清掃するケースもあります。もちろん清掃を行っても機器の寿命で故障する場合もあります。

パソコンやレコーダーなどは内部のパーツを取り付けられるように、本体カバーを外しても問題ないことが多いです。内部清掃の際は、コンセントを抜いてしばらく放電させます。コンセントを抜いてすぐだと基盤内部に電気が残る場合があるためです。5~10分ほど放置することで放電されますので、その後に作業を行います。

作業にはエアダスター、掃除機、埃取りブラシなどを利用して内部を掃除します。精密機器のため水は絶対に使用してはいけません。どうしてもこびりついて落とせない汚れなどがある場合は、無水エタノールやIPA(イソプロピルアルコール)を利用しましょう。


【清掃するとこうなります!】

今回、分解清掃したレコーダーはこちらです。左が清掃前、右が清掃後です。
(※スマホの場合は1枚目が清掃前、2枚目が清掃後)

埃がたまる場所では、このようにグレーに色が変わるほど埃が付着しており、冷却がうまくできずオーバーヒートとなり動作が遅くなる原因となります。また、電源コネクタなどの金属部に埃がたまることで発火の原因にもつながります。

機器が分解清掃できない場合は、普段から機器の周辺を清潔に保つことで内部にたまる埃の量をぐっと軽減することができます。日頃の清掃で機器の寿命を延ばすことができますので、コストの削減にもつながります。


【最後に…】

いかがでしたでしょうか。清掃の大事さがお分かりいただけたかと思います。ネットワーク機器は意外とメンテナンスされる機会が少なく、部屋の片隅で埃をかぶっていることも多々見られます。1年に一度でも構いませんので、本体の埃や周囲の埃を清掃することで、機器が長持ちすることでしょう。

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