LAN配線工事の種類について ②配線工事の工法
今回はLAN配線工事の種類について解説していきます。第1回ではケーブルの種類について解説しました。第2回では配線工事の工法について解説していきます。
こんにちは。ブログ担当のすずシーサーです。
☆この記事を読むとわかること☆
・LAN配線工事について
・LAN配線の工法について
〇天井内配線
〇床下配線
〇モール配線
〇配管配線
・配線工事の時間や騒音について
・最後に…
【LAN配線工事について】
今回はLAN配線の工法について解説していきます。LANケーブルは主にインターネットや社内ネットワークを利用する際に使うものですが、短い距離であれば誰でも簡単に利用することができます。しかし距離が離れてくると配線するのも一苦労です。床の上にケーブルを転がして配線することは可能かもしれませんが、足元にLANケーブルがあると躓く原因にもなり大変危険ですし見栄えも良くありません。新しい部署ができるのでLAN配線をしたい。会議室でWi-Fiを使いたいのでアクセスポイント用のLAN配線が必要だ。そういったときに登場するのが我々のような電気通信工事会社の出番です。
【LAN配線の工法について】
LAN配線にはいくつかの種類があります。どこからどこまで配線するかによってさまざまな工法を組み合わせて配線作業を行います。見栄えがよく、メンテナンスがしやすく、なるべくコストを抑える。そのようなことに考慮しながら配線の工法を考えていきます。これは私たちのような配線業者が考えて、お客様に作業内容の承諾を得ますのでお客様がそこまで深刻に考える必要はございません。この記事を読んで、どのような施工方法があるのか知っていただくだけで結構です。
・天井内配線
こちらが最も一般的な配線方法で天井内配線となります。オフィスのように天井にボードや板が張られており、天井内に空洞があるような環境で配線を行います。天井内の配線の場合は外から配線が見えず、LANケーブル以外の部材が必要ないためよく利用されます。一方でコンクリートの打ちっぱなしなど天井内がない場合はこちらの配線はできませんので、配管やモールといった隠ぺい部材を利用して配線することになります。

天井のボードを開けられる場所があるので、そこから天井の中に配線作業を行います。
・床下配線
こちらはコールセンター系のオフィスで多い、床下配線が可能なOAフロアやフリーアクセスと呼ばれる底上げ床を採用した環境で可能な配線方式です。床下を配線できるためデスクから床下向けに配線ができ、配線が目立たずメンテナンスが容易であるためデスクの多いコールセンター等で良く利用されます。

・モール配線
オフィス内から天井内に配線したりする際に、柱や壁などの表面を配線したり、机と机の間を配線するために床上を配線する際に利用する保護カバーの施工をモール配線と言います。エフモールと呼ばれる部材を利用して壁面や柱面を配線しケーブルが落ちないようにカバーする役割と、配線が露出しないため見た目がキレイというメリットがあります。床面の場合はワゴンモールと呼ばれる半円のかまぼこのような形をしており、足元にあっても段差が緩やかなので躓きにくく、壊れにくい特徴があります。

・配管配線
主に屋外で利用する配線方式で配管を使うものです。建物を建てる際に埋設で配管する場合もありますが、大体は建築後に後から配管のない場所にLANケーブルが欲しいというようなご要望で配管を新たに敷設して配線を行います。配管をすることで雨風をしのぎ長期にわたり利用することができます。

【配線工事の時間や騒音について】
配線工事の作業時間や騒音についてですが、こちらは作業内容により異なってきます。室内の作業の場合は距離にもよりますが1本あたり2~3時間程度になります。屋外の場合は配管作業などが発生すると朝から夕方までを見込むと良いでしょう。騒音につきまして、室内の作業の場合は脚立を利用するときのガチャガチャとした金属音だったり、天井の中を配線する際のガサガサ音があります。これらは会話が聞こえなくなるほどの音量ではありませんが、配線作業が終わるまでは常時発生致します。あくまでも同じ空間で聞こえてくる音でありますので、別のフロアや少し離れた部屋などではそこまで気にならないレベルです。ただし天井に穴を開けたり、モールを張るためのネジ打ちの際には電動ドリルを利用するためその作業中は断続的に騒音が発生します。近くに居る場合は会話が聞こえづらかったり、コンクリートの振動を通じて、ほかの部屋やフロアにも音が響くことがありますので工事の際は注意が必要です。

【最後に…】
いかがでしたでしょうか。今回は2回にわたりLAN配線工事について解説していきました。LANケーブルの種類、それからLAN配線の方法これらを組み合わせてお客様の希望する環境を構築するのが弊社の仕事の一つとなります。
皆様の疑問の解決のお役に立てば幸いです。
このように役立つ情報を随時配信しておりますので、よろしければ読者登録をよろしくお願いします。読者登録していただくと新しい記事が配信された際にメールにてお知らせいたします。
読者登録はこちら:読者登録