家庭用と業務用の防犯カメラの違いについて

今日は、家庭用と業務用の防犯カメラの違いについて解説したいと思います。

こんにちは。ブログ担当のすずシーサーです。

弊社で取り扱っているのは業務用の防犯カメラがメインですが、お客様によっては価格の面で家庭用の防犯カメラを選択する場合もあります。ここでは業務用と家庭用の違いについて説明していきます。

☆この記事を読むとわかること☆

カメラの種類について
価格の違いについて
機能、性能の違いについて
使い勝手について
保障の違いについて
共通している項目
上記を踏まえての選び方
自分でも取付できるか?
最後に・・・


【カメラの種類について】

まず初めに、防犯カメラには様々な種類があります。

屋外や屋内タイプはもちろん、ケーブルが有線・無線タイプ、電源が2線式、1線式(※1)のもの、バッテリーやソーラーパネル利用のもの、録画をハードディスクに記録するものやインターネットを通じてクラウドに記録するものまで様々です。

※1:2線式は通信ケーブルと電源ケーブルでそれぞれ1本ずつ必要ですが、1線式は1本のケーブルで通信と電源供給を行います。

カメラの種類は、カメラを設置する場所や状況に応じて機種を使い分けます。例えば屋外に設置する場合に、配線や電源などを準備するのが難しい場合には無線式でソーラーパネル対応の機種を選定する。店舗に設置する場合は本社で複数の店舗の映像を一括で管理したいので、クラウド記録型のカメラを設置するなど状況に応じて選定していきます。家庭用でも業務用でも同じような機能を備えていますが、一体その違いとは何なのでしょうか?次の章で解説します。

【価格の違いについて】

まず家庭用と業務用では価格が全然違います。家庭用の機種のほうが断然価格が抑えられています。一方で業務用は高額です。この価格の違いについては後述する性能などで明確化されています。

価格としましては、家庭用カメラのレコーダーが3万円くらいなどに対し、業務用は10万円ほどかかります。

また、カメラ1台当たりに対しては家庭用が5千~1万円ほど、業務用が1万5千円~と性能に応じてピンキリです。

※200万画素の例

【機能、性能の違いについて】

カメラの機能や性能の違いについてですが、使える機能等については大きく差がありません。

家庭用と業務用の機能の差の場合はラインナップの広さです。例えば業務用であれば超望遠対応のカメラや雨天時のワイパー付きカメラ、体温などが測定できるサーマルカメラ、暗視時でもはっきり明るく見えるスターライトカメラ(※2)などです。業務用の場合は特殊な状況でのカメラ設置などが求められ、家庭用では賄うことができません。
※2:スターライトカメラは赤外線カメラと違い、より明るく映る高性能なカメラです

※出典:スターライトカメラの特徴を解説します! – 株式会社NSK

性能の違いについてですが、業務用の場合は品質の良いパーツを使っているため故障の頻度が低いことです。基盤の内部で利用するコンデンサー1つとっても、より耐久性や信頼度の高いものが使われており故障のリスクを低減しています。また家庭用のカメラと比べて高性能なセンサーなどを搭載していることが多く、同じフルHDのカメラでもより鮮明に撮影することが可能です。

これらの違いが、先述の価格の高騰につながっております。

【使い勝手について】

それぞれの使い勝手ですが、家庭用の防犯カメラのほうが初心者でも使いやすいユーザーインターフェース(操作画面)になっており直観的な操作が可能です。一方で細かな設定などができない場合があります。細かな設定とは撮影する明るさやホワイトバランス、録画の記録サイズなどです。業務用の場合は専門的な言葉が表示されていることもありますが、操作説明を受ければ特に気にせず操作が可能なインターフェースとなっており、設定画面でも細かい設定などが可能となります。

※家庭用アプリの例

また家庭用の防犯カメラの場合は、海外メーカー(中国、台湾製など)が多くあり操作画面の日本語がおかしい、そもそも日本語がない、操作マニュアルもなんか変。といった海外メーカーあるあるが起こります。海外メーカーでも業務用の機種の場合は、日本の代理店によって専用の日本語マニュアルや日本語化パッチが準備されているため家庭用と比較して安心して利用できます。また、日本メーカーの機種は家庭用の防犯カメラは少なく、業務用をメインに取り扱っている傾向にあります。

【保障の違いについて】

保障の違いですが、やはり家庭用の防犯カメラより業務用の防犯カメラのほうが手厚いことが多いです。

例えば家庭用の防犯カメラであれば半年から1年保証であることが多く、故障してしまった場合は買い換えたほうが安いことが多いです。また問い合わせ窓口が外国であることが多く、対応までに時間がかかってしまうといったことも多々あります。業務用の場合はメーカー保証が1~3年と長く、修理対応や不具合時の問い合わせ窓口も日本国内が多いため安心して利用できるメリットがあります。

【共通している項目】

家庭用と業務用の防犯カメラで共通している項目は、カメラの種類、録画タイプ、遠隔用確認のアプリなどです。

防犯カメラとして必要最低限の機能は備えているため、家庭用のカメラも購入候補の一つに考えるのも良いかと思います。

また、家庭用の機種はいろいろなメーカーやラインナップがあるため、必ず目的やシーンに合ったカメラが見つかると思います。しかしそんなカメラでも機能や性能が物足りなかったり、使い勝手が悪かったりする場合があり、レビューなどが少なく購入をためらうケースも多々あります。

【上記を踏まえての選び方】

ではどのように防犯カメラを選べばよいのでしょうか。先ほどの話から業務用の防犯カメラであればすべてにおいて家庭用より性能が良いことは明らかですが、利用用途によってはオーバースペックである場合もあります。例えば一軒家であれば家庭用でもよいですし、アパートやマンションなどであれば業務用の防犯カメラがすぐれているでしょう。

選び方の基準としましては、まず防犯カメラの設置する用途に合っている機種であること。希望する撮影ができないカメラは設置する意味がありませんので、そこが一番目のポイントになります。続いては価格です。予算に応じて必要なカメラの台数や性能などを調整する必要があります。三つ目は希望する機能や性能があるかです。ここは予算に応じて調整する必要が出てきますが、第一条件の設置する用途を満たす必要があります。例えば人の顔がはっきりと見えること、車のナンバーが読めることなどです。この第一条件と第二条件を踏まえて第三条件を満たす必要があります。

カメラの台数やスペックなどを調整してもどうしても予算内に収まらないといったケースがあります。その際に家庭用のカメラにして予算を抑えることができます。ただ家庭用の防犯カメラの場合は画角が狭いことが原因で、第一条件を満たすためにカメラの台数を増やすことで対応すると使い勝手が悪くなるケースがあります。業務用であればカメラ8台で収まるところが、家庭用にするとカメラが12台になってしまい、レコーダーがカメラ8台までしか対応していない場合はレコーダーとモニターが2つになり、使い勝手が悪くなるといったことが起こりえます。ほかにも先述したように保障面の問題だったりがありますので、なるべく個人利用以外での家庭用モデルを選択することはオススメしておりません。

【自分でも取付できるか?】

家庭用の防犯カメラで室内設置の場合は個人でも取付や設定は難しくありませんが、屋外に設置する場合はドリルなどの工具が必要だったり、配線や電源工事が必要な場合があります。電源工事が必要な場合は電気工事士免許が必要となりますので免許がない者の工事はできません。電気工事が必要無くてもDIYなどが得意ではない場合はプロに取り付けをお願いしましょう。

また、業務用の防犯カメラの場合は設定に専門的な知識が必要な場合もありますので、プロに任せたほうが満足のいく仕上がりになると思います。弊社では防犯設備士による防犯基準に基づいた設計、施工を行っております。お気軽にお問合せください。お問い合わせはこちら:お問い合わせ

【最後に・・・】

私も家庭用の防犯カメラセットを試しに買って使ってみたことがあるのですが、カメラの画角が狭くて1台のカメラで撮影範囲が収まらずカメラを追加したり、半年ほどでハードディスクが故障して録画ができていなかったりしたことがあったため、予算の都合がつく場合はなるべく業務用カメラの購入をお勧めいたします。

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